50代の独身女性が「ひとりぼっち」だと感じるのはなぜ?国の調査でわかった分かれ目と、今日からできる5つのこと【2026年9月版】

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50代の独身女性が「ひとりぼっち」だと感じるのはなぜ?国の調査でわかった分かれ目と、今日からできる5つのこと【2026年9月版】

夕方、誰もいない家に帰って電気をつけたとき。ふと「私はひとりぼっちだな」と思う日が、50代になってから増えていませんか。

その感覚は、あなたの性格が弱いからでも、生き方の選び方を間違えたからでもありません。国が5年続けている調査を開いてみると、同じ気持ちを抱えている人がどれくらいいて、何がその重さを分けているのかが、はっきり数字で出ています。

この記事では、その数字をもとに、いま感じている気持ちの正体と、今日から動かせるところだけを順番に整理していきます。急がなくて大丈夫です。

この記事でわかること
  • 50代女性で「孤独感がある」と答えた人が、国の調査でどれくらいいるか
  • ひとりぼっちの重さを分けているのは「独身かどうか」ではないこと
  • 孤独を感じやすい場面と、その裏で起きている出来事
  • 今日から1週間で試せる5つのことと、数か月かけて増やすつながり
  • 気持ちがつらいときに使える、公的な相談先の一覧
目次

50代の独身女性が「ひとりぼっち」と感じるのは、あなたが弱いからではありません

50代の独身女性が「ひとりぼっち」と感じるのは、あなたが弱いからではありません

50代の独身女性が「ひとりぼっち」と感じるのは特別なことではなく、国の調査では50代女性の42.6%が「孤独感がある」と答えています。そして気持ちの重さを分けているのは、独身かどうかではなく、気軽に話せる相手が一人いるかどうかでした。

この2つがわかると、自分を責める必要がないことと、手をつける場所がどこかが同時に見えてきます。順番に見ていきますね。

50代女性の42.6%が「孤独感がある」と答えています

内閣府が全国の16歳以上2万人に配って行っている「人々のつながりに関する基礎調査」では、「あなたはどの程度、孤独であると感じることがありますか」という質問があります。最新の令和7年調査で、50〜59歳の女性1,094人の答えはこうでした。

答え50〜59歳の女性女性全体全体
しばしばある・常にある3.8%3.7%4.5%
時々ある16.0%13.6%13.7%
たまにある22.8%21.1%19.5%
ほとんどない39.6%40.7%41.6%
決してない17.5%20.0%19.6%
内閣府「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査(令和7年)調査結果のポイント」の図4・図1から作成

上の3つ、つまり「しばしばある・常にある」「時々ある」「たまにある」を合わせると、50代女性は42.6%になります。女性全体の38.4%、全体の37.7%より高い数字です。

言いかえると、同じ年代の女性の10人に4人以上が、程度の差はあれ孤独を感じながら日々を過ごしているということです。あなたが感じているものは、めずらしい感情ではありません。

この割合は、ここ数年ほとんど動いていません。孤独感が「しばしばある・常にある」と答えた人の割合は、令和3年から順に4.5%・4.9%・4.8%・4.3%・4.5%で、増えても減ってもいないのです。

年代で見ると、この割合が高いのは30歳代から50歳代です。令和7年の数字では、30代が6.1%、40代と50代がともに5.7%で、60代の4.0%や70代の2.5%を上回っています。

「年をとるほど寂しくなる」と思われがちですが、実際に山が来ているのは働き盛りの年代です。50代は、孤独感がいちばん濃くなる時期のまっただ中にあります。

オトナ恋ノート運営者佐和

まずは「自分だけがこうなのかも」という思い込みを、ここで一度おろしてくださいね。

「孤独」と「孤立」を分けると、やることが決まります

同じ調査は、孤独と孤立を別のものとして測っています。孤独は「寂しいと感じるか」という気持ちの話で、孤立は「人や社会とのつながりが実際にどれだけあるか」という状態の話です。

この2つは連動しますが、同じではありません。友人が多くても寂しい人はいますし、人づきあいが少なくても平気な人もいます。

分けて考えると、手のつけ方が変わります。気持ちがつらいなら休むことと話すことが先で、つながりが細っているなら会う回数を少し増やすのが先、という具合です。

ちなみに孤立のほうの数字も出ています。同居していない家族や友人と直接会って話すことが「全くない」人は9.7%、なんらかの社会活動に「特に参加はしていない」人は53.3%でした。人と会っていないのは、半数を超える人に共通していることで、あなたに落ち度があるわけではありません。

国の調査でわかった、「ひとりぼっち」の重さを分ける分かれ目

国の調査でわかった、「ひとりぼっち」の重さを分ける分かれ目

この調査には、孤独感が「しばしばある・常にある」と答えた人の割合を、暮らしの条件ごとに並べた表がついています。ここがいちばん役に立つところです。数字は2026年9月3日に確認した、内閣府の令和7年調査の資料から書き写しています。

「独身かどうか」より「気軽に話せる相手がいるかどうか」で10倍違う

条件ごとの割合を、差が大きい順に並べ直してみました。左が当てはまる人、右が当てはまらない人の数字です。

暮らしの条件当てはまる人当てはまらない人何倍か
心身の健康状態が「よくない」32.9%0.8%(「よい」)約41倍
気軽に話せる相手がいない25.0%2.5%10.0倍
頼れる人がいない25.1%2.7%約9.3倍
相談相手がいない23.4%2.5%約9.4倍
暮らし向きが「大変苦しい」14.7%2.2%(「普通」)約6.7倍
離別した9.1%2.4%(有配偶)約3.8倍
未婚である9.0%2.4%(有配偶)約3.8倍
同居している人がいない9.8%3.4%約2.9倍
内閣府「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査(令和7年)調査結果のポイント」6ページの属性別結果から、倍率を計算して並べ直したもの

この並びを見て、意外に思われたのではないでしょうか。「未婚である」ことの影響は9.0%で、8つの条件のうち下から2番目です。結婚している人の2.4%と比べれば高いのですが、差は6.6ポイントにとどまります。

それに対して「気軽に話せる相手がいない」は25.0%で、いる人の2.5%のちょうど10倍です。差にすると22.5ポイント。独身であることの3倍以上の開きがあります。

「頼れる人がいない」「相談相手がいない」も同じくらい大きな差になっています。つまり数字が示しているのは、ひとりぼっちの重さを決めているのは戸籍の状態ではなく、日常に相手が一人いるかどうかだ、ということです。

心と体の調子、暮らし向きも孤独感を押し上げます

表のいちばん上に来たのは、人間関係ではなく体調でした。心身の健康状態を「よくない」と答えた人の32.9%が、孤独感が「しばしばある・常にある」と答えています。

50代は更年期の不調が重なりやすい時期でもあります。眠れない、疲れが抜けない、気分が沈むといった状態が続いているなら、寂しさの半分は体の側から来ている可能性があります。

暮らし向きも同じです。「大変苦しい」と答えた人は14.7%で、「普通」の2.2%の6倍以上でした。仕事の状況では、失業中の人が11.0%と高くなっています。

気持ちの問題として抱えこむ前に、体調とお金の見通しという2つの土台が揺れていないかを見ておくと、対処の順番を間違えずにすみます。

いま揺れているのはどこか、5つのチェック

表の条件を、そのまま自分に当てはめる形にしてみます。当てはまるものがいくつあるかで、先にやることが変わります。

チェック項目当てはまったら見るところ
この1週間、誰とも5分以上話していない今日からできること1
誰かと一緒に食事をした日が、この1か月でゼロ今日からできること2
困ったときに連絡する相手が思い浮かばない数か月かけて増やす方法
眠れない・食べられない日が2週間以上続いている公的な相談先
生活費や仕事の見通しに不安がある公的な相談先(お金や暮らし)

下の2つに当てはまる方は、人と会う工夫より先に相談へ進んでください。体調とお金は、気持ちの持ちようではどうにもならない土台の部分だからです。

上の3つだけが当てはまる方は、この記事の後半をそのまま順番に読んでいただければ大丈夫です。1つも当てはまらなかった方は、いまのところ心配は要りません。

50代の独身女性が「ひとりぼっち」を感じやすい場面と、その裏にある出来事

50代の独身女性が「ひとりぼっち」を感じやすい場面と、その裏にある出来事

孤独は一日中べったり続くものではなく、決まった場面で急に濃くなります。よく挙がる4つの場面と、その裏で起きている出来事を並べてみます。

ひとりで食事をしているとき

いちばん多く挙がるのが食事の時間です。これは気のせいではなく、調査でも裏づけがあります。

誰かと一緒に食べる頻度孤独感が「しばしばある・常にある」
ほとんど毎日2.7%
週に4〜5日4.8%
週に2〜3日5.1%
週に1日程度3.7%
月に1〜2日程度5.1%
ほとんどない17.3%
内閣府「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査(令和7年)調査結果のポイント」図5から作成

注目したいのは、週に1日でも誰かと食べている人と、ほとんどない人の落差です。毎日誰かと食卓を囲む必要はなく、「ゼロか、ゼロじゃないか」のところに大きな段差があります。

月に1〜2回でも誰かと食べる日があるだけで、数字は17.3%から5.1%まで下がっています。ここは後半の「今日からできること」でもう一度触れます。

体調をくずして寝込んだとき

熱を出して動けない日に、水を買ってきてくれる人がいない。この瞬間に不安が一気に膨らむ、という声はとても多いです。

前の表のとおり、体調と孤独感は強く結びついています。弱っているときに寂しさが増すのは、心が弱いのではなく、そういう仕組みになっているということです。

元気なうちに、宅配や見守りのサービスを一度だけ調べて番号を控えておくと、次に寝込んだときの不安がかなり軽くなります。

友人の話が家族や孫のことばかりになったとき

久しぶりに会えたのに、話題が子どもや孫のことに寄っていく。相づちは打てるけれど、自分の話す番が来ないまま終わってしまう。

この場面のつらさは、ひとりでいることそのものではなく、話の輪の中で自分の場所が薄くなる感じから来ています。人数の問題ではないので、大きな集まりに出ても解決しないことがあります。

効くのは、家族の話が中心にならない相手を持つことです。趣味や仕事、通っている場所でできる関係のほうが、この場面には向いています。

暗い家に帰ってきたとき

玄関を開けて、誰の気配もない部屋の電気をつける瞬間。「ただいま」と言う相手がいない時間が、いちばん静かに効いてきます。

この場面は、家に入る前後の数分を変えるだけで印象が変わります。帰り道に一言だけ誰かと言葉を交わす、玄関の照明をタイマーでつけておく、といった小さな工夫でも十分です。

休みの日に、一言も声を出していないと気づいたとき

平日は仕事で人と話していても、休みの日はまったく声を出さない。夕方になって「今日はひとことも喋っていない」と気づく日が、いちばんこたえるという方は多いです。

この状態は、孤独よりも孤立に近いところにあります。調査でも、同居していない家族や友人と直接会って話す頻度が「月1回未満」の人は16.5%で、「全くない」の9.7%と合わせると4人に1人を超えます。

ここは工夫のしがいがあるところです。買い物を宅配からお店に変える、行きつけを1軒つくる、といったことで「声を出す日」を増やせます。

場面の裏側で起きている出来事

同じ調査の令和6年分では、孤独感に影響を与えたと思う出来事を聞いています。孤独感が比較的高い人4,183人の答えのうち、多かったものを挙げます。

出来事孤独感が高い人孤独感が低い人差
家族との死別24.6%14.7%+9.9
一人暮らし18.8%8.6%+10.2
転職・離職・退職14.7%6.5%+8.2
心身の重大なトラブル14.3%5.5%+8.8
人間関係の重大なトラブル13.7%3.2%+10.5
生活困窮・貧困9.5%2.3%+7.2
子どもの独り立ち6.8%3.8%+3.0
内閣府「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査(令和6年)調査結果のポイント」図5から作成(複数回答)

並んでいるのは、50代に集中して起きやすい出来事ばかりです。親を見送る、住まいが一人になる、仕事の形が変わる、体にがたが来る。いくつも同時に来る年代だから、この時期に孤独感が濃くなります。

つまり、あなたの心が急に弱くなったのではありません。生活の土台がいっぺんに組み替わっただけです。

「ひとりぼっち」がつらいときに、今日からできる5つのこと

「ひとりぼっち」がつらいときに、今日からできる5つのこと

ここからは、今週のうちに試せる範囲だけを5つ挙げます。全部やる必要はありません。いちばん抵抗が少ないものを1つ選んでください。

1.誰かと5分だけ、声を出して話す

効き目がいちばん早いのが、声を出すことです。文字のやりとりではなく、口を動かして音を出すところまでやると、その日の気分が変わります。

相手は友人でなくてもかまいません。コンビニの店員さんに一言添える、宅配の人に「ありがとうございます」と言う、それだけでも足りることがあります。

「気軽に話せる相手がいない」が孤独感を10倍に押し上げていたことを思い出してください。この5分は、その条件を1つ崩す作業です。

2.週に一度「誰かと食べる日」をつくる

食事の表で、いちばん段差が大きかったところです。ほとんどない人の17.3%に対して、月に1〜2日でも誰かと食べる人は5.1%でした。

手の込んだ約束はいりません。職場の休憩を同じ時間にする、実家に寄って一緒にお茶を飲む、といったところから始めれば十分です。

どうしても相手がいない週は、カウンターのあるお店で食べるだけでも空気が違います。誰かの気配のある場所で食べる、と決めておくと動きやすくなります。

3.来週の予定をひとつだけ入れる

予定が真っ白なカレンダーは、それ自体が気持ちを重くします。逆に、先に1つだけ印がついていると、そこまでの数日が進みやすくなります。

人と会う予定でなくてもかまいません。美容室、図書館、映画館、健康診断。家の外に出る用事なら何でも1つで大丈夫です。

できれば、日にちと時間まで決めて書き込んでください。「近いうちに行く」は予定にならず、気持ちを支える力もほとんど持ちません。

4.昔の知り合いに一言だけ送ってみる

疎遠になった相手に連絡するのは、勇気が要ります。ですから、返事を求めない一言にしておくのがこつです。

「テレビで◯◯を見て思い出した」「元気にしてる?」くらいで止めます。返信が来なくても関係が壊れない長さにしておくと、送るときの負担が軽くなります。

3人に送って1人から返事があれば十分です。返ってこなかった2人のことは、忙しかっただけと考えてください。

5.15分だけ外に出て、体を動かす

体調と孤独感が強く結びついていたことを踏まえると、気持ちより先に体を動かすほうが早いことがあります。

朝でも夕方でもかまいません。15分歩いて、日の光を浴びて帰るだけ。眠りが浅い日が続いているなら、ここから手をつけるのがおすすめです。

数か月かけて、50代からつながりを増やしていく方法

数か月かけて、50代からつながりを増やしていく方法

今日できることの次は、少し時間のかかるほうです。急いで人間関係を作り直そうとすると疲れてしまうので、3か月くらいの目盛りで考えていきます。

顔を合わせる相手を、月に一度でも増やす

同居していない家族や友人と直接会って話すことが「全くない」人は9.7%でした。ここに入っているなら、まず月1回の枠を1つ作るところが目標になります。

続けやすいのは、日時が決まっている場所です。同じ曜日の教室、同じ時間のジム、決まった曜日のパート。自分で毎回誘わなくていい場所ほど、長く続きます。

同じ立場の人と話せる場所を持つ

家族の話が中心にならない相手、という条件で探すと、同じ立場の人がいちばん楽です。独身の人、親の介護をしている人、同じ趣味の人。

気を遣って話題を選ばなくていい相手が一人いるだけで、月の重さが変わります。人数は増やさなくてかまいません。

探し方に迷ったら、次の3つの条件で場所を選ぶと外れにくくなります。日時が決まっていること、自己紹介で家族構成を聞かれないこと、そして途中で抜けても角が立たないことです。

公民館の講座、市民大学、図書館の読書会、自治体のスポーツ教室などは、この3つを満たしていることが多い場所です。参加費が安いので、合わなかったときに引きずらないのも利点だと思っています。

誰かと話す機会を、オンラインでも増やす

外に出る体力が続かない時期は、画面越しの相手でも構いません。同年代の人とやりとりできるサービスは複数あり、無料で登録して雰囲気だけ見ることもできます。

ただし、こうしたサービスは18歳以上(高校生を除く)が対象で、利用には年齢確認が必要です。そして、知り合いに気づかれないかという不安と、相手が本物の人かどうかという不安の2つは、先に潰しておくほうが安心して使えます。

知られたくない情報をどこまで隠せるかは、身バレしないための設定をまとめた記事にあります。相手が生身の人かどうかを見るときの手がかりは、AIを見分ける方法をまとめた記事にまとめました。

この2つを先に読んでおくと、登録するかどうかを落ち着いて決められます。合わなければ使わない、で構いません。

地域の窓口や制度を「使っていい」と知っておく

調査では、日常生活に不安や悩みがある人のうち、行政やNPOの支援を「受けていない」人が87.0%でした。受けていない理由でいちばん多かったのは「支援が必要ではないため」で63.1%です。

裏を返すと、必要なのに使えていない人も残っているということです。孤独や孤立の問題については、令和5年6月に公布された孤独・孤立対策推進法があり、市区町村には相談の場をつくる努力義務が置かれています。

制度の側は「使ってください」という前提で動いています。遠慮の必要はありません。

「ひとりぼっち」対策でやらなくていいことと、できないこと

「ひとりぼっち」対策でやらなくていいことと、できないこと

やることを増やすより、やめたほうがいいことのほうが効く場合もあります。ここは短く3つだけ。

SNSで家族の風景と比べない

並んでいるのは、その人の一日のうち見せたい数分です。比べる材料としては最初から釣り合っていません。

寂しい夜に開く癖がついているなら、寝る前だけアプリを閉じておく、というくらいの区切りで十分です。

無理に大勢の輪に入らない

孤独感を下げるのに効いていたのは、人数ではなく「気軽に話せる相手が一人いるか」でした。10人の集まりに入るより、1人と続く関係のほうが数字に近い動きをします。

人が多い場所が苦手なら、避けたままで構いません。避けたことを失敗と数えないでください。

「ひとりが好き」を否定しない

ひとりの時間が好きなことと、ひとりぼっちだと感じることは別物です。好きな時間まで手放す必要はありません。

調査でも、孤独感が「決してない」と答えた50代女性は17.5%、「ほとんどない」は39.6%です。ひとりで過ごしていても平気な人は、実際にたくさんいます。

2週間続くつらさは、行動より先に相談へ

ここまで書いてきたことには、はっきりした限界があります。眠れない・食べられない・何も楽しめない状態が2週間以上続いているときは、人と会う工夫では届きません。

心身の健康状態が「よくない」人の32.9%が強い孤独感を抱えていた、というのがこの記事でいちばん大きな数字でした。体と心が弱っているときは、そこを先に手当てしないと、どんな行動も続きません。

私だったら、この状態のときは新しい場所に出かけるより先に、次の窓口へ電話します。順番を逆にしないほうが、結果として早く楽になると思っています。

オトナ恋ノート運営者佐和

眠れない日が続いているときは、無理に外へ出ずに、まず相談してくださいね。

50代でひとりぼっちがつらいときの、公的な相談先

50代でひとりぼっちがつらいときの、公的な相談先

無料で、名乗らずに使える窓口があります。番号と受付時間は、各省庁のページに載っている2026年9月3日時点のものです。

気持ちがつらいとき

厚生労働省の「まもろうよ こころ」に、電話とSNSの窓口がまとめられています。主なものは次のとおりです。

窓口電話番号受付時間
よりそいホットライン0120-279-338(無料)24時間
#いのちSOS0120-061-338(無料)24時間
こころの健康相談統一ダイヤル0570-064-556都道府県により異なる
いのちの電話0120-783-556(無料)毎日16時〜21時ほか
厚生労働省「まもろうよ こころ」掲載の窓口から作成

24時間の番号が2つあるので、夜中に苦しくなったときも使えます。話す内容がまとまっていなくても大丈夫です。

声を出して話すのがしんどいときは、同じページからSNSやチャットでの相談窓口にも進めます。名前を伝える必要はなく、途中でやめても構いません。

「こんなことで電話していいのだろうか」と迷う方が多いのですが、寂しいという理由だけで使って構わない窓口です。用件を先に整える必要もありません。

孤独・孤立の悩み全般

内閣府が運営する「あなたはひとりじゃない」というサイトでは、約160の支援制度や窓口の中から、いくつかの質問に答えるだけで自分に合う相談先を探せます。

電話相談の#9999も用意されていますが、こちらは期間を区切って開設されるものです。番号だけを覚えるより、サイトのトップで今つながる窓口を見るほうが確実です。

お金や暮らしの不安

暮らし向きが苦しいことも孤独感を押し上げていました。生活費や仕事の相談は、お住まいの市区町村の「自立相談支援窓口」が入り口になります。

親の介護や自分の老後の住まいについては、地域包括支援センターが窓口になります。名称は自治体によって違うことがあるので、市区町村のサイトで「地域包括支援センター」と探すのが早いです。

不安につけこむ勧誘や、うまい話を持ちかけてくる相手に困ったときは、消費者ホットラインの188に電話すると、近くの消費生活センターにつながります。ひとりで判断する前に、いったんここへ回してください。

50代の独身女性の「ひとりぼっち」に関するQ&A

50代の独身女性の「ひとりぼっち」に関するQ&A

ひとりぼっちだと感じるのは、私だけでしょうか?

あなただけではありません。国の調査では、50〜59歳の女性の42.6%が孤独感が「しばしばある・常にある」「時々ある」「たまにある」のいずれかを選んでいます。10人に4人以上という割合です。

結婚すれば、この寂しさは消えますか?

消えるとは限りません。孤独感が強い人の割合は、結婚している人でも2.4%あります。未婚の9.0%との差は6.6ポイントで、「気軽に話せる相手がいない」ときの22.5ポイント差より小さいのが実際のところです。

ひとりが好きなのに、時々ふっと不安になります

好きなことと平気なことは別なので、その揺れは自然です。多くの場合は、体調が落ちたときと、頼れる先が思い浮かばないときに強く出ます。困ったときの連絡先を1つ決めておくと、揺れ幅が小さくなります。

今から新しいつながりを作るのは、遅すぎますか?

遅くありません。数字が示していたのは、必要なのが「たくさんの友達」ではなく「気軽に話せる相手が一人」だということでした。一人ぶんなら、50代からでも十分に増やせます。

何をしても寂しさが消えないときは、どうすればいいですか?

眠れない・食べられない・何も楽しめない状態が2週間以上続いているなら、行動を増やすのをいったん止めてください。よりそいホットライン(0120-279-338)は24時間つながるので、そちらが先です。

老後のお金のことも不安です。どこに相談できますか?

お住まいの市区町村の自立相談支援窓口が入り口です。孤独・孤立の相談先をまとめて探したいときは、内閣府の「あなたはひとりじゃない」でチャットボットに答えると、条件に合う窓口が出てきます。

友達が少ないのは、私の性格に問題があるからでしょうか?

性格の問題とは限りません。なんらかの社会活動に「特に参加はしていない」人は53.3%で、半数を超えています。人と会う機会が減るのは、50代の生活の変わり方そのものに理由があります。

まとめ|50代の独身女性の「ひとりぼっち」は、相手が一人いるかどうかで変わります

  • 50〜59歳の女性の42.6%が「孤独感がある」と答えていて、あなただけの感覚ではありません
  • 孤独感を強く押し上げているのは、独身であること(9.0%)より「気軽に話せる相手がいない」こと(25.0%)です
  • 心身の健康状態が「よくない」人は32.9%と最も高く、体調が落ちているときは相談が先です
  • 誰かと食べる日がゼロの人は17.3%、月に1〜2日でもある人は5.1%。ゼロから1にするところに段差があります
  • 今日は5分の会話から。数か月かけて、月1回の予定と話し相手を1人増やせば十分です

ひとりでいることは、悪いことでも失敗でもありません。ただ、話す相手がゼロの状態が続くと、気持ちが重くなりやすいことが数字に出ています。

逆に言えば、結婚しなくても、友達をたくさん作らなくても、寂しさは軽くできるということでもあります。国の調査が示していたのは、そういう地味で現実的な結論でした。

増やすのは一人ぶんで大丈夫です。今週は、5分だけ声を出して話す日を作るところから始めてみてください。

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